スピーキング

【英検準1級】アティチュード「1点」だった理由

こんにちは、もち丸です。
英検1級合格・TOEIC960点取得などの経験を活かして、英語講師をしています。
このブログでは、主に英語資格試験の対策・勉強法などを紹介しています。

今回は、英検準1級のアティチュードで「1点」を取った生徒の話です。

以前指導していた生徒にスピーキングのアティチュードで「1点」を取った生徒がいました。

点数の内訳が公表されている訳ではないので確実な理由は分かりませんが、現役英語講師として「アティチュード1点」の原因を考察してみました。

そして「1点→3点」に改善するために行ったアドバイスも紹介します。

以前に準1級のアティチュードで満点を目指すためのポイントをご紹介しています。
こちらもよかったら参考にしてみてください。

準1級のスピーキング「アティチュード」で満点を目指すコツ↓

【英検準1級】スピーキング「アティチュード」で満点を目指すコツ!英検準1級スピーキングのアティチュードで満点を目指すためのポイントを3つご紹介します。...

アティチュード「1点→満点」を取った生徒の話

以前の生徒に、アティチュードが1点→3点に改善した生徒(Aさん)がいます。

Aさんは独学で数か月間、準1級対策をしていましたが合格することができずにいました。
そこで私のプライベートレッスンを受講してくれることになりました。

指導開始当時、4技能の中で合格から最も大きく遠ざかっていたのが、スピーキングでした。
中でもアティチュードは「1点」でした。

指導開始当初のAさんの情報↓

Aさん

高校3年生
英検準1級の勉強期間:4カ月(独学)
英検準1級受験歴:2回(2回ともS-CBTで受験)
2回とも不合格&スピーキングはアティチュードが1点

アティチュード「1点」の原因は?

では、Aさんがアティチュードで1点しか取れなかった原因は何でしょうか?
以下、私が考察した主な要因です↓↓

  1. アイスブレイクを無視 or 単語のみで回答していた
  2. 必要以上にフィラーワードが多い
  3. 焦ると不自然な動作が見られる

①アイスブレイクを無視 or 単語のみで回答していた

減点された要因の大きな一つと思われるのが、アイスブレイクで積極的な会話ができていなかったことです。

Aさん

アイスブレイクの質問は答えなくてもいいと思ってた・・・

二次試験では、スピーキングの問題が始まる前に「アイスブレイク」と呼ばれる面接官との簡単な挨拶&日常会話があります。

例えば、面接官から
“How are you today?”
(今日の調子はいかがですか?)
“How long did you study?”
(どのぐらい勉強しましたか?)
“How did you come here today?”
(今日はどうやってここに来ましたか?)
といったような質問がされます。

アイスブレイクは、スピーキング試験に入る前のいわば準備運動みたいなものです。
面接官はこの時点から受験者のスピーキング態度や姿勢を見ています。
スピーキング問題と同様にちゃんと英語で回答したいところです。

ところが、どうやらAさんはアイスブレイクはスピーキング試験とは全く関係が無く、答えても答えなくても合否には影響しないと思い込んでいたようです。

そのため、アイスブレイク中の質問には一切返答せず無言をつらぬいたり、”Where are you from?”→”Tokyo.”といったように英文ではなく英単語のみで答えるなど雑に対応していたようです。

②必要以上にフィラーワードが多い

Aさんのスピーキングで気になった点が、フィラーワードがあまりに多いことです。

Aさん

沈黙が怖くてとりあえずつなぎ言葉を使ってしまう・・・

フィラーワードとは「つなぎ言葉」のことです。
日本語では「えー」「あー」「うーん」などがフィラーワードにあたります。

Aさんは、言葉に詰まるたびに「えー」「あー」「うーん」を繰り返していました。

もちろんわざとではなかったと思います。
無言を避けるために無意識のうちにつなぎ言葉を発していたのでしょう。

ただ、あまりにもフィラーワードを使い過ぎている印象でした。
“I think that, あー people have to… えー, あー have to work… うーん
みたいな感じです。

これだと聞き取りづらく、聞いている側は「何を言いたいんだ??」となってしまいます。

Aさんはつなぎ言葉を使い過ぎた結果、まさに言いたいことが伝わりにくい状態になってしまっていました。

③焦ると不自然な動作が見られる

さらにAさんのスピーキングでマイナスな印象だったのは、動作が不自然になることです。

Aさん

指摘されるまで自分の振る舞いは意識してなかった・・・

例えば、
意見が何も思いつかない→髪を触りながら何秒間もうつむく
言いたい英語が出てこない→視線が泳いでアイコンタクトができなくなる
質問が聞き取れず理解できない→手で口を覆う
といった感じです。

これらの仕草は日常ではよく見かけますし、その人にとっては単なる癖でしょう。
Aさんにとっても普段から無意識でやっている何気ない癖の一部だったはずです。

ところが、意図せずうっかりやってしまっていることであっても、「話す態度」が評価される状況では決して聞いている方にポジティブな印象を与えられるものではありません。

「1点→満点」にするための改善策

では、Aさんはどうやってアティチュードで3点満点をとることができたのか?
ここからは、点数改善を目指して実際にAさんにアドバイスした内容をご紹介します。

  1. アイスブレイクから積極的に話す
  2. 適切なつなぎ言葉を上手く使う
  3. 自然なジェスチャーを習得する

①アイスブレイクから積極的に話す

まずはアイスブレイクから積極的に喋ってもらうようにしました。

対策方法は「お題を決めて30秒間ひたすら英語で話してもらう」というものです。

具体的には、練習の度にテーマを決めてその場で30秒間テーマに沿った内容でノンストップで英語を話してもらうという内容です。

例えば、
「英語学習歴について話す」
「英検を受ける理由を説明する」
「趣味について語る」
といった感じです。

ポイントは「30秒間止まらずに話し続ける」ということです。

「30秒」あると、そこそこ英文を話さなければなりません。
なので、面接官との挨拶や円滑なやり取りに慣れるための良い訓練になります。

この練習を通して、試験当日のアイスブレイクでどんな質問がされても「スムーズに回答できる&寡黙になりすぎるのを避ける」会話力を身に付けてもらいました。

Aさん

30秒間しゃべる練習をすることで、主体的に話す姿勢が身に付く!

アティチュードで満点を狙うためには、アイスブレイクの段階から自ら進んで話す姿勢が大事になります。

特にS-CBTの場合は、目の前に面接官がいるわけではなくPCに向かって喋るので、言葉少なになりがちな生徒が多いです。

それでもやはり、できるだけ活発に英語を話す方が「スピーキング態度」は評価してもらいやすいです。

アイスブレイクから積極的に喋るようにしましょう。

②適切なつなぎ言葉を上手く使う

2つ目に意識してもらったのが適切なフィラーワードを上手に使ってもらうということです。

まずは、Aさんが多用していた「えー」「あー」「うーん」全て英語のフィラーワードに置き換えてもらいました。

英語のつなぎ言葉は例えば以下のようなものです。

“Well…”(えーっと・・・)
“Let me see…”(そうですね・・・)
“I mean…”(つまり・・・)
“You know…”(あの・・・)
“Like…”(例えば・・・)

この中から2つか3つぐらい言いやすいものを選んでもらい、選んだつなぎ言葉を紙に大きく書いてスピーキング練習をする時に目に入る場所に置いておいてもらいました。

そして自然と英語のつなぎ言葉が出てくるまで、何度も話す練習をしました。

そしてもう一つ、フィラーワードを多用しすぎないようにつなぎ言葉を使うのは「3秒以上無言になりそうな時だけ」に限定しました。

つなぎ言葉は、確かに沈黙を埋めるために便利です。
でも、あまりに頻繁に使い過ぎると聞き取りにくいスピーキングになりかねません。

だから、3秒以内にスピーキングを続けられそうであれば無理につなぎ言葉は入れない。
こうすることで、やたらとフィラーワードが多く聞き苦しい発言になってしまうのを防ぐことができました。

Aさん

適切なタイミングで適切なつなぎ言葉を使えることが大事!

③自然なジェスチャーを習得する

3つ目のアドバイスは、自然な身振り手振りを身に付けるということです。

Aさんはまず、試験で「不自然」ととられかねない動作の癖を矯正する必要がありました。

例えば、

髪を触りながら何秒間もうつむく

試験中は髪に一切触らないどんな状況であれ練習中は頭を固定し正面だけ向いて話す

視線が泳いでアイコンタクトができなくなる

鏡に映る自分の目を見つめながら話し続ける練習をして、アイコンタクトに慣れてもらう

手で口を覆う

アゴのあたりで手を止め考えているジェスチャーに変える

顔が隠れないので、面接官が受験者の表情を確認することができます。

仕草を矯正する以外に、プラスアルファで取り入れてもらったジェスチャーがあります。

主張を特に強めたいタイミングで、片手もしくは両手の手のらを上に向けて自分の体の近くに持ってくる動作です。

回答の中で特に主張したいポイントを強調することができます。

積極的に話そうとしている印象を面接官に与えることができます。

Aさん

ジェスチャーを身に付けるのにもある程度練習が必要。
スピーキングと身振り手振りは一緒に練習しておくのがコツ!


ジェスチャーを加えると、大事なことがより相手に伝わりやすいです。
特に自由回答の問題は、受験者の意見が問われるのでジェスチャーを取り入れやすいです。

強く主張したい時や説得力を持たせたい場合には、適切な身振り手振りを加えましょう。

まとめ

アティチュード1点の要因と考えられるものを改善し、Aさんは3回目の受験でアティチュード3点を取ることができました。

ちなみに3回目の受験で見事、英検準1級にも合格することができました!

Aさん

3回目の挑戦でついに合格!!
アティチュードは初の満点でした☆

アティチュードは意識して対策すれば、満点を狙うことができます。

少しでも高得点につなげられるように、アティチュードは「3点」を目指しましょう!

そのために普段のスピーキング練習から「話す態度」にも気を配ることをおすすめします。

以上、ご紹介した内容が少しでも皆さんのスピーキング対策の参考になれば幸いです。