【英検準1級】リーディング大問2 練習問題 #1

こんにちは、もち丸です。
英検1級合格・TOEIC960点取得などの経験を活かして、英語講師をしています。
このブログでは、主に英語資格試験の対策・勉強法などを紹介しています。
この記事では、
英検準1級リーディング大問2(長文の空所補充)の練習問題を紹介します。
手持ちの問題集に加えてさらに練習したい方は、ぜひ解いてみてください。
※あくまでオリジナルの問題です。
内容の確認はしていますが、英検準1級の合格を保証するものではありませんので、あらかじめご了承ください。
練習問題
次の英文を読み、その文意にそって空所(A)(B)(C)に入れるのに最も適切なものを1、2、3、4の中から一つ選びなさい。
The Evolution of Silent Film Music
In the early twentieth century, “silent films” were rarely watched in silence. Although they lacked recorded dialogue, musicians were usually present in theaters to accompany the images. Initially, this was done for a practical reason: to drown out the loud noise made by film projectors. However, as the industry developed, the purpose of the music ( A ). Producers realized that music could heighten emotional impact, providing audiences with a deeper connection to the story. By using specific melodies, filmmakers could signal a character’s feelings, transforming music from background noise into a sophisticated storytelling tool.
By the mid-1920s, the role of cinema musicians had become increasingly professional. To assist performers, film studios began distributing “cue sheets” that suggested specific musical pieces for certain scenes. However, some critics at the time argued that ( B ). They believed that strictly following these pre-selected lists limited the creative freedom of the performers and resulted in music that failed to match the specific timing of the actors’ movements. Despite these complaints, the move toward standardized music continued as studios sought greater control over the audience experience.
The era of live accompaniment ended with the introduction of “talkies,” or films with synchronized sound. While many audiences welcomed the change, the transition was devastating for the thousands of musicians who lost their jobs. ( C ), the new technology allowed directors to integrate sound and music more precisely than ever before. Music was no longer an external addition but a permanent component of the film’s artistic design, proving that it was a vital element of visual communication.
( A )
1. was restricted by government laws
2. began to shift toward artistic expression
3. became less important to the audience
4. depended on the location of the theater
( B )
1. orchestras were too expensive for small towns
2. cue sheets were not always provided by studios
3. this system lacked creative flexibility
4. the music was often louder than the actors
( C )
1. On the other hand
2. As a consequence
3. For this reason
4. Similarly
全訳
無声映画音楽の進化
20世紀初頭、「無声映画」は静寂の中で鑑賞されることはめったになかった。録音された会話は無かったものの、映画の映像に合わせるために通常音楽家が劇場にいた。当初、これは実用的な理由で行われていた。つまり、映写機の発する大きな音をかき消すためである。しかしながら、産業が発展するにつれ、音楽の目的は芸術的表現へと移行し始めた。制作者は音楽が心理的効果を高め、観客に物語とのより深い結びつきを与えられることに気付いたのだ。特定のメロディを用いることで、映画制作者は登場人物の感情を伝えることができ、音楽を単なる背景雑音から洗練された物語の道具へと変貌させたのである。
1920年代半ばまでに、映画音楽家の役割はますます専門的になった。演奏者を支援するため、映画スタジオは特定のシーンに特定の楽曲を提案する「キューシート」を割り当て始めた。しかしながら、当時の批評家の中には、このシステムが創造的な柔軟性に欠けていると主張する者もいた。彼らは、あらかじめ選ばれたこれらのリストに厳格に従うことは演奏者の創造的な自由を制限し、俳優の動作の特定のタイミングと一致しない音楽を生む結果になると考えた。こうした不満にもかかわらず、スタジオが観客の映画体験をより強力に管理しようとしたため、標準化された音楽への移行が続いた。
生演奏の時代は、音声が同期した「トーキー」の導入により終わりを迎えた。多くの観客がこの変化を歓迎したが、この変遷は職を失った何千人もの音楽家にとって壊滅的なものであった。その一方で、監督は新技術によって音と音楽をかつてないほど精密に統合できるようになった。音楽はもはや外的な追加物ではなく、映画の芸術的デザインの固定的構成要素となり、視覚的コミュニケーションの不可欠な要素であることを証明したのだ。
解答解説
( A ) 2
各選択肢の日本語訳は「1.政府の法律によって禁じられていた」「2.芸術的表現へ移行し始めた」「3.観客にとって重要性が低くなった」「4.劇場の場所次第であった」。空所の直前の文章からは、音楽は映写機の音を消すために用いられていたと分かる。続く空所を含む文章は「しかしながら」から始まっているので「映写機の音を消すため」とは異なる目的で音楽が利用され始めたのだと推測できる。直後の文章では「音楽が心理的効果を高めて観客に物語との深い結びつきを与える」とあり、これが音楽の新たな利用目的であると判断できる。よって、音楽の利用目的が変わったことを表す2が最適。他の選択肢は音楽の利用目的が変化したことの説明にはならないので不適切。
( B ) 3
各選択肢の日本語訳は「1.小さな町にとってオーケストラはあまりに費用がかかるものであった」「2.キューシート必ずしもスタジオから提供されていたわけではなかった」「3.このシステムは創造的な柔軟性に欠けている」「4.その音楽は俳優よりも音量が大きかった」。直前の文章からは、演奏者を支援するという肯定的な理由で、映画スタジオがキューシートの割り当てを始めたことが分かる。続く空所を含む文章は「しかしながら」から始まっているので批評家がキューシートの割り当てに対して否定的な見解を持っていたと推測できる。空所直後の文章では「演奏者の創造的な自由を制限し、俳優の動作のタイミングと一致しない音楽を生む」とあり、これが批評家の考えるキューシートの具体的なデメリットだと判断できる。キューシートの具体的なデメリット「創造的な自由を制限する」と内容が近く、かつ問題点について言及している3を入れるとうまくつながる。1はキューシートの欠点に関する記述ではないので不適切。2と4だと直後の「演奏者の創造的な自由を制限し、俳優の動作のタイミングと一致しない音楽を生む」という内容につながらない。
( C ) 1
各選択肢の日本語訳は「1.一方で」「2.結果として」「3.この理由から」「4.同じく」。空所の直前の文章では「この変化(=トーキーの導入によって生演奏が終わったこと)が、何千人もの音楽家にとって壊滅的なものであった」というネガティブな内容が述べられている。空所を含む一文は「新技術により音と音楽を精密に統合できるようになった」とあり、トーキーに関するメリットが述べられている。つまり、空所前後の内容は対照的な関係になっているので、対比する事柄を説明する1を入れると論理的に自然な流れになる。

