
こんにちは、もち丸です。
英検1級合格・TOEIC960点取得などの経験を活かして、英語講師をしています。
このブログでは、主に英語資格試験の対策・勉強法などを紹介しています。
さて、以前に「英検2級の難易度が上がっている」という話をしました。
その時の記事はこちら↓
そうはいっても、2級の試験内容にはどのように対策していけばいいのでしょうか?
そこでこの記事では、
英検2級難化対策として要約問題を解くコツを3つご紹介していきたいと思います。
英検2級要約問題の内容は?
2024年から英検2級で要約問題が追加されました。
要約問題の主な内容は以下の通りです↓
- 150語程度の英文を読み英語で内容をまとめる
- 要約の字数は45~55語
- 「内容」「構成」「語彙」「文法」の4つの観点で採点される
要約は、英作文のように自分の言いたいことを自由に書けるわけではありません。
あくまで、問題文の内容を端的に英語でまとめることが大切です。
英作文とは違った難しさがあるので、要約問題もしっかり練習しておく必要があります。
要約問題のポイント3選
要約問題のポイントを3つご紹介します。
- 要点を見抜く
- 要約の型を決めておく
- 自分の言葉で表現する
それでは、それぞれのポイントを詳しく解説していきます↓
①要点を見抜く
まず一つ目のポイントは「要点=文章の本質」を探すことです。
要約問題では、150語前後の文章を45~55語に要約しなければなりません。
つまり、3分の1程度にまで内容をまとめる必要があるのです。
「何を省くか?」を考えて、大事な箇所だけを要約に入れる必要があります。
英検2級の場合、要約問題の文章は以下のように3段落構成になっています。
【第1段落=導入】
文章全体のテーマ紹介
【第2段落=本論】
テーマに関するメリットあるいはデメリット
【第3段落=本論】
テーマに関するメリットあるいはデメリット
段落とは「1つの内容のかたまり」です。
それが3段落あるということは、「3つの内容を抜き出して要約に入れる」ということです。
加えて、これまでの要約問題では【第2段落】【第3段落】でメリットもしくはデメリットが2点ずつ挙げられていたので、それぞれの段落から各2点を抜き出すようにしましょう。
問題文中に具体例が挙げられていることもありますが、字数制限があるので指定語数を超過するようであれば積極的に省略してOKです。
まとめると、各段落で抜き出すべき要点は以下の通りです。
第1段落(導入):文章全体の「テーマ」を抜き出す
第2段落(本論):メリット(もしくはデメリット)を2つ抜き出す
第3段落(本論):デメリット(もしくはメリット)を2つ抜き出す
では、実際に例題を見ながら要点の抜き出しをしてみましょう↓↓
(問題文)
As people’s lifestyles become more diverse, more people are leading busy lives. They try to save time on housework by using devices such as cleaning robots and dishwashers. In recent years, many of them have also started to use food delivery services.
Why do people use food delivery? One reason is that it saves time. They can avoid going shopping and cooking. In addition, they can enjoy various kinds of food. These days, the number of restaurants and types of dishes, such as Japanese, Western, and Chinese, are increasing. Therefore, even if people use food delivery often, they can enjoy different meals each time.
However, food delivery also has some disadvantages. One is its high cost. It is usually more expensive than cooking at home because of the delivery fee. Another concern is unbalanced nutrition. Some dishes contain little fruits or vegetables, so people who rely on food delivery often may lack important nutrients.
(和訳)
人々の暮らしが多様化するにつれて、忙しい生活を送る人達が増えています。彼らは、掃除ロボットや食洗器を使って家事の時間を節約します。近年、彼らの多くはフードデリバリーも利用しています。
なぜ人々はフードデリバリーを利用するのでしょうか?一つは、フードデリバリーの利用によって時間を節約できることです。買い物に行く手間や調理の苦労を省くことができます。加えて、いろいろな料理を楽しむことができます。最近では、洋食、和食、中華など注文できる料理やお店の種類が増えてきています。だから、たとえ頻繁にフードデリバリーを利用したとしても、毎回違った料理を楽しむことができるのです。
しかしながら、フードデリバリーにはデメリットもあります。一つは利用料が高いことです。配送料がかかるので、ほとんどの場合自炊よりも費用が高いです。さらに、栄養が偏るという懸念もあります。料理によっては果物や野菜がほとんど含まれていないので、よくフードデリバリーを利用する人は、必要な栄養素が不足してしまう可能性があります。
問題文の太字が各段落における要点です。
抜き出すべき内容は以下の通りです↓
第1段落(導入):文章全体の「テーマ」を抜き出す
→フードデリバリーについて
第2段落(本論):メリット(もしくはデメリット)を2つ抜き出す
→フードデリバリーの利点
①時間を節約できる
②いろいろな料理を楽しむことができる
第3段落(本論):デメリット(もしくはメリット)を2つ抜き出す
→フードデリバリーの欠点
①費用がかかる
②栄養が不足する
あとは、これをベースにして指定の45~55語に収まるよう英語で要約文を作っていきます。
②要約の型を決めておく
先ほども紹介したように、2級要約問題の文章は以下のような構成です↓
【第1段落=導入】
文章全体のテーマ紹介
【第2段落=本論】
テーマに関するメリットあるいはデメリット
【第3段落=本論】
テーマに関するメリットあるいはデメリット
今のところ、この構成で問題が出題されているようなので、大まかな要約の書き方は固定しておくといいでしょう。そうすれば、試験中に新しく英文を考える手間を省略することができます。
テーマは毎回異なるので第1段落はフォーマットを決めるのが難しいですが、【第2段落】【第3段落】は毎回「メリットorデメリット」について述べられているので、書き出しの英文はある程度定型文を使いまわすことが可能です。
例えば、【第2段落:メリット】【第3段落:デメリット】の構成であれば次のような表現の仕方があります。
【第2段落:メリット】
[書き出し]
~ has advantages.
(~には、利点があります。)
~ offers several benefits.
(~にはいくつかの利点があります。)
There are good points about ~.
(~には、良い点があります。)
The merits are that SV ~ and SV ー.
(良い点は、~とーです。)
【第3段落:デメリット】
[書き出し]
However, ~ also has disadvantages.
(しかし、~には悪い点もあります。)
However, there are drawbacks to ~ing.
(しかし、~することには欠点もあります。)
However, there are negative effects of ~.
(しかし、~には悪影響もあります。)
However, the challenges are that SV ~ and SV ー.
(しかし、課題は~とーです。)
[書き出しに続く文章で使える接続の表現]
For example, SV ~. / For instance, SV ~.
(例えば、SV~だ。)
Also, SV ~. / In addition, SV ~. / Moreover, SV ~. / Furthermore, SV ~.
(また(さらに)、SV~だ。)
逆に、問題文が【第2段落:デメリット】【第3段落:メリット】という構成であれば、[書き出し]のところを入れ替えてあげればよいです。
英文を書くのにかかる時間を少しでも短くできるように、フォーマットを固定できる箇所に関しては「自分が使いやすい&絶対に間違えない表現」を決めておくといいでしょう。
③自分の言葉で表現する
要約において意識したいポイント3つ目は、「自分の言葉で英文を書く」ということです。
つまり、本文と全く同じ表現を使用するのはなるべく避けた方がよいということです。
本文と同じ表現ばかりを使った場合、それは「要約」ではなく「抜き出し」になってしまいます。
そうならないように、出来るだけ日本語でまとめた内容をオリジナルの表現で英訳するように意識しましょう。
自分の言葉で表現するためのコツは、事前にまとめた日本語の要点を言い換えることです。
いきなり要点を英訳するのではなく、まずは英語に訳しやすいようなシンプルな日本語の文章に要点を言い直していくということです。
ちなみに、準1級の要約問題では指示内容に「できるだけ自分の言葉で要約しなさい」という一文が加えられています。要は、「自分の持っている語彙や文法を使って英文を書く」ということが重要ということです。わざわざ指示に「自分の言葉で」と書かれているので、本文と同じ表現ばかり使用していると評価が下がってしまう可能性があります。
これを踏まえると、2級でも本文と異なる表現を使って文章を書いた方が当然評価は高くなると考えられます。実際、採点項目には「語彙」があります。ただし、2級には「自分の言葉で要約しなさい」という指示は書かれていないので、どうしても本文と異なる表現が出てこなければ、多少、本文中の文法や英単語を真似してもOKです。全く同じ英文を使うことだけは避けましょう。
では、「①要点を見抜く」でまとめた日本語の要点を「②要約の型を決めておく」でご紹介したフォーマットを使いながら、なるべく問題文と異なる表現で英訳していきましょう。
まとめた要点↓
第1段落(導入):文章全体の「テーマ」を抜き出す
→フードデリバリーについて
第2段落(本論):メリット(もしくはデメリット)を2つ抜き出す
→フードデリバリーの利点
①時間を節約できる
②いろいろな料理を楽しむことができる
第3段落(本論):デメリット(もしくはメリット)を2つ抜き出す
→フードデリバリーの欠点
①費用がかかる
②栄養が不足する
【第1段落】
フードデリバリーについて
↓(日本語の言い換え)
多くの忙しい人がフードデリバリーを使っています。
Many busy people use food delivery services.
【第2段落】
フードデリバリーの利点
↓(日本語の言い換え)
フードデリバリーには、良い点があります。
Food delivery has advantages.
①時間を節約できる
↓(日本語の言い換え)
①例えば、彼らは時間を節約することができます。
For example, they can save time.
②いろいろな料理を楽しむことができる
↓(日本語の言い換え)
②また、彼らは様々な食べ物を楽しむことができます。
In addition, they can enjoy different kinds of meals.
【第3段落】
フードデリバリーの欠点
↓(日本語の言い換え)
しかし、フードデリバリーの利用には欠点もあります。
However, there are drawbacks to using food delivery.
①費用がかかる
↓(日本語の言い換え)
①例えば、フードデリバリーは家で料理するよりも費用がかかります。
For instance, it (=food delivery) costs more than cooking at home.
②栄養が不足する
↓(日本語の言い換え)
②また、彼らはデリバリーされた料理から十分な栄養を得られないかもしれません。
Moreover, they may not get enough nutrition from delivered food.
要約解答例↓↓
Many busy people use food delivery services. Food delivery has advantages. For example, they can save time. In addition, they can enjoy different kinds of meals. However, there are drawbacks to using food delivery. For instance, it costs more than cooking at home. Moreover, they may not get enough nutrition from delivered food.
(53語)
(和訳)
多くの忙しい人がフードデリバリーを使っています。フードデリバリーには、良い点があります。例えば、彼らは時間を節約することができます。また、彼らは様々な食べ物を楽しむことができます。しかし、フードデリバリーの利用には欠点もあります。例えば、フードデリバリーは家で料理するよりも費用がかかります。また、彼らはデリバリーされた料理から十分な栄養を得られないかもしれません。
まとめ
英検2級要約問題のコツを3つご紹介しました。
要約問題を解くポイントをまとめておくと↓
- 問題文の各段落から要点を抜き出す
- ある程度、要約で使う定型文を決めておく
- 本文と同じ表現ではなく、なるべく自分の言葉で要約文を書く
2級では2024年の問題リニューアルによって要約問題が加わりました。
要約の追加によりライティングにかけなければならない時間が増えてしまったので、多くの受験者にとって試験の難易度が上がったと思います。
2級のレベルに対応できるように要約問題も日頃からしっかり対策しておきましょう!
以上、このブログの内容が少しでも皆さんのライティング対策の参考になれば幸いです。

