
こんにちは、もち丸です。
英検1級合格・TOEIC960点取得などの経験を活かして、英語講師をしています。
このブログでは、主に英語資格試験の対策・勉強法などを紹介しています。
さて、英検準1級は2級までの問題と比較すると相当難しいものばかりですが、その中でも桁違いにレベルが違うのがリスニング問題のPart2ではないでしょうか。
英検準1級のリスニングPart2は、準1級リスニング問題の中でおそらく最も難易度が高いパートになります。
どうすればこのリスニングPart2で少しでも正答率を上げることができるのでしょうか?
この記事では、準1級リスニングPart2を解く際のポイントをご紹介したいと思います。
リスニングPart2が難しい理由についてはこちら↓
Contents
リスニングPart2を解くときのコツ
では、準1級Part2を解く際のポイント5つをご紹介します。
- 選択肢を先に確認する
- テーマから聞かれることを予想する
- 内容が変わるタイミングをつかむ
- ディスコースマーカーに注意
- 言い換えを意識して選択肢を選ぶ
それぞれ詳しく見ていきましょう↓↓
①選択肢を先に確認する
問題を解く際の一つ目のコツは、選択肢の先読みです。
準1級Part2は選択肢の英文が長めで内容もやや難しものが多いです。
音声が始まってしまうと選択肢をゆっくり読み込む暇はありません。
なるべく問題音声がスタートする前に選択肢を先に見ておきましょう。
先読みといっても、選択肢一つ一つを熟読する必要はありません。
音声の内容理解に役立ちそうな箇所をざっと確認できればOKです。
私は、以下のポイントをチェックしておくことをおすすめします。
- 主語
→「誰・何について聞かれるか」が分かる - 動詞
→「どんな動作をするか」が分かる - 主語と動詞以外のキーワード
→「音声のテーマ」が予想できる - 固有名詞
→事前に発音をチェックしておく
主語
主語を確認しておくことで、「誰・何」について質問されるかがあらかじめ分かります。
また、選択肢の主語が問題音声の「中心人物」あるいは「主題となる事象」であることが多いので、事前に見ておくと英文の内容を追いかけやすくなります。
動詞
動詞をチェックしておくことで、主語の動作や状態が分かります。
特に準1級Part2では、4つの選択肢全ての動詞が異なっていることが多いです。
動詞が正解を選ぶ決め手となることもあるので、必ず確認しておきましょう。
主語と動詞以外のキーワード
主語と動詞以外にもキーワードになりそうな単語があれば要チェックです。
キーワードになりそうな単語とは、音声のテーマを予測できそうなワードです。
例えば、選択肢に“farmers” “crops” “harvest” “vegetable”といった類の単語が入っていると問題音声はおそらく「農業」関連の内容になるはずです。
テーマが予測できれば音声の内容を把握しやすくなります。
関連語を探して事前に話を推測しておきましょう。
固有名詞
Part2の選択肢には、固有名詞が入っていることが時々あります。
知っている単語であれば特に心配する必要はありません。
ただ初めて見る固有名詞であれば、あらかじめ発音だけは確認しておいた方がいいです。
音声に聞いたことがない音が出てくると、焦ったり不安になってしまうからです。
正確な音は分からなくても大丈夫です。
「こんな感じの発音かな」程度でよいので読み方をさっとチェックしておくと、いざ音声で流れてきても慌てずに済みます。
②テーマから聞かれることを予想する
Part2の問題は、「テーマ」ごとによく聞かれるQuestionのパターンがあります。
選択肢の先読みや音声の最初に流れるタイトルから「テーマ」が分かると、質問内容を推測することができるのです。
Part2では難しい内容の英文が読まれますが、問題のテーマは多岐にわたっています。
中でも特に出題頻度が高いのが、「歴史」「自然環境」「科学」「社会問題」「ビジネス・経済」です。
これらのテーマに関しては、よく聞かれる質問のパターンがあります。
歴史
- 「テーマとなっている事象」について分かることは何か?
- 歴史家が「テーマとなっている事象」について発見したことは何か?
- 歴史家は「テーマとなっている事象」について何を考えているか?
自然環境
- 「テーマとなっている事象」について分かることは何か?
- 研究者や学者は「テーマとなっている事象」について何を考えているか?
- 「テーマとなっている事象」について示唆されていることは何か?
科学
- 「テーマとなっている技術」について分かることは何か?
- 「テーマとなっている技術」が開発された目的は何か?
- 研究者や学者は「テーマとなっている技術」について何を考えているか?
社会問題
- 「テーマとなっている問題」について分かることは何か?
- 「テーマとなっている問題」の問題の原因は何か?
- 研究者や学者は「テーマとなっている問題」について何を考えているか?
ビジネス・経済
- 「テーマとなっている事象」について分かることは何か?
- 「テーマとなっている事象」が人々に与える影響は何か?
- 「テーマとなっている事象」について示唆されていることは何か?
Part2は、Part1やPart3と比べて音声が長いのが特徴です。
ただ、音声の内容を100%理解していなくても正解することはできます。
選択肢を選ぶにあたっては、解答の根拠となる英文さえ聞けていればOKです。
そして、聞かれそうなことをあらかじめ予想できれば、その解答の根拠となりそうな英文には注意を払うことができます。
「よく聞かれる質問のパターン」から「答えのカギになりそうな内容」を聞き分け、その英文に関しては特に注意深くリスニングするようにしましょう。
③内容が変わるタイミングをつかむ
三つ目に意識しておきたいことが、「音声の内容が変わるタイミングをつかむ」ということです。
準1級Part2のスクリプト(問題音声の台本)は、基本的に2つの段落で構成されています。
そして、各段落から1問ずつQuestionが出題される形式です。
「段落」は「1つの内容のかたまり」なので、話の内容が変われば段落も次に移行します。
音声を聞いていて話の内容が変わった瞬間があれば、そこから新しい段落(=2段落目)に移っている可能性が高いです。
つまり、その時点から2問目の質問に関する内容になるということです。
仮に前半の内容が上手く把握できなかったとしても、話の内容が変わるタイミングをつかみ後半の内容を理解することができれば、2問のうち1問は正解できる可能性が高くなります。
少しでも正答率を上げるために、普段から音声の内容が変化するタイミングを意識し、耳で聞いて段落の移行が捉えられるように訓練しておきましょう。
④ディスコースマーカーに注意
音声を聞く際に気を付けたいのが、「ディスコースマーカー」です。
ディスコースマーカー(discourse marker)とは、つなぎ言葉のことです。
文書と文章をつなぎ、話のながれや展開を分かりやすくするために使われます。
ディスコースマーカーにもいろいろあるのですが、準1級Part2で特に注意したいのが“but” “however” “although” “though”のような「逆接」を表す単語です。これらの接続表現は反対の内容をつなぐ役割をします。
そしてこれらの接続表現が出てくると、その後に続く内容が正解の選択肢を選ぶための根拠になることが多いです。
例えば、以下のような英文が音声で読まれたとします。
Many people expected his policy to end in failure. However, it actually succeeded, and people praised his political skill.
(多くの人が彼の政策は失敗に終わるだろうと予期していた。しかし、実際には成功し、人々は彼の政治的手腕を称えた。)
2文目の冒頭に「However」がありますね。
そうすると、Howeverの後に続く内容(=it actually succeeded ~)、つまり下線部が質問の答えのカギとなる可能性が高いのです。
「逆接」の接続表現はPart2全ての問題に入っているわけではありません。
また、仮に接続表現が入っていたとしても、必ずしもその後に続く内容が正解の根拠となるとは限りません。
それでも私の経験上、「逆接」の接続表現があればその後に続く内容が正解を選ぶためのヒントとなる可能性が高いです。
音声を聞く際には、手がかりの1つとして活用してみてください。
⑤言い換えを意識して選択肢を選ぶ
基本的に準1級リスニング問題は、「音声の表現=選択肢の表現」ではありません。
正解となる選択肢は、音声の内容を言い換えたものであることがほとんどです。
以下のような音声と問題、正解の選択肢を例に見てみましょう。
【音声】
Since Lucy grew up in a nature-rich environment, she often had opportunities from an early age to interact not only with dogs and cats but also with wild foxes and deer. This experience inspired her to pursue a career as a veterinarian.
(ルーシーは自然豊かな環境で育ったので、幼少期から犬や猫に加えて野生のキツネや鹿と触れ合う機会が多かった。そしてそのことが彼女が獣医を志すきっかけとなった。)
【問題】
What can we learn about Lucy?
(ルーシーについて分かることは何か?)
【正解の選択肢】
Her childhood experiences with animals influenced her future goal.
(彼女の子供時代の動物との経験が、将来の目標に影響を与えた。)
【音声】
she often had opportunities from an early age to interact not only with dogs and cats but also with wild foxes and deer
↓
【正解の選択肢】
Her childhood experiences with animals
【音声】
inspired her to pursue a career as a veterinarian
↓
【正解の選択肢】
influenced her future goal
と表現が変わっていることが分かります。
見て分かる通り選択肢に使われているような
“childhood experiences” ”animals” ”influenced” ”future goal”といった語彙は、もともと音声の英文には一切使われていません。
つまり、音声の言葉が選択肢では言い換えられているということです。
正解の選択肢とは「音声と表現は異なるが内容は同じもの」になります。
これが準1級リスニングのレベルが高くなっている理由の一つです。
特に準1級のリスニング問題は “dogs” “cats” “foxes” “deer” が “animals” に置き換わるような、いわゆる「上位語による言い換え」が多いです。
「上位語」とは、「犬」や「猫」といった具体的な言葉ではなく、「動物」のように意味の範囲がより広い言葉のことです。
この「上位語による言い換え」は、
「犬<動物(犬は動物に含まれる)」とはなっても、
「犬=動物(犬と動物は同義語)」とはなりません。
だから言い換えを認識しづらくなり、正解の選択肢を選ぶことが難しくなるのです。
準1級で高得点を得るためには、言い換えに気付けるようにしておくことが大事です。
選択肢を選ぶ際は、常に言い換えを意識して正解を探すようにしましょう。
まとめ
英検準1級リスニングPart2の解き方のポイントをご紹介しました。
まとめておくと、
- 選択肢は問題が始まる前にチェックしておく
- テーマからQuestionを予測して音声の要点をつかむ
- 内容が変わるタイミングを把握し後半の問題に備える
- ディスコースマーカーを意識して音声を聞く
- 言い換えを意識しながら選択肢を確認する
準1級リスニングPart2の問題は、Part1やPart3と比べてもかなり難しくなっています。
ちょっと練習しただけでは、高得点を狙うのが困難なパートになっています。
解き方のコツを上手く活用しながら、なるべく多くの問題に挑戦して普段からPart2に慣れておきましょう。
以上、このブログの内容が英検準1級リスニングPart2対策の参考になれば幸いです

