
こんにちは、もち丸です。
英検1級合格・TOEIC960点取得などの経験を活かして、英語講師をしています。
このブログでは、主に英語資格試験の対策・勉強法などを紹介しています。
英検やTOEICの指導をしていると、
「リスニングがなかなか上達せず、点数が伸びない」といったご相談をいただきます。
リスニングは英語を使えるようになる上で欠かせないスキルです。
英語を学んでいる人の中には、
「どんな英語も聞き取れるようになって、不自由なくコミュニケーションを取りたい!」
という方も多いのではないのでしょうか。
そこでこの記事では、
リスニングの勉強の仕方やポイントをご紹介していきます。
ライティングの勉強方法についてはこちら↓

リスニングの勉強法
私がおすすめするリスニングの勉強法は以下の通りです。
- 教材を用意
- 精読
- 音読
- シャドーイング
それでは、それぞれの練習方法について詳しく解説していきます。
①教材を用意する
まずは、リスニング練習用の教材を用意しましょう。
教材を選ぶ時のポイントは、
「単語文法ともに理解でき、英文の内容をスムーズに把握できるものを選ぶ」です。
多少難しい表現や知らない単語が入っていても構いませんが、
あまりに難しすぎると音声に付いていけなくなる可能性があるので、
辞書無しでも7-8割意味が理解できそうな内容のものを選ぶといいです。
上記のポイントを満たしていれば、教材はっきり言って何でもいいです。
市販の問題集でも、YouTubeの無料動画でも、ポッドキャストでも何でもOK。
動画やポッドキャストは、
音声のスクリプト(文字起こしや台本)が付いているものを選びましょう。
途中でリスニング練習に飽きないように、興味を持てる内容の音声を探してみましょう。
リスニング教材は、文法や単語が難しすぎない内容のものを選ぶ。
②精読をする
精読とは、
音声のスクリプト(文字起こしや台本)を見て、英文の単語や文法を把握しながら内容を詳細に理解していく読み方のことです。
簡単に言えば、「音声の和訳」です。
リスニングは音を聞いて英語を理解する能力のことです。
耳で聞いて理解できるようになるためには、
音声に出てくる単語と文法を理解して自力で和訳できる力が必要です。
なのでまずは辞書やインターネットを使ってでもいいので、
スクリプトの英文を見ながら一文ずつ日本語訳して内容を理解するようにしましょう。
こうやって精読しておくことで、後で音声を聞いた時に、
音声が「訳の分からない音」から「ちゃんと意味を持った音」として頭に入ってくるようになります。
いきなり音声を聞く練習に入る前に、
スクリプトを精読し音声の文法構造や語彙、内容をきちんと理解しておく。
③音読をする
精読が終わったら、音読をします。
英文を声に出して読みましょう。
音読はこの後にやるシャドーイングの準備運動みたいなものです。
ある程度英文を読み慣れていないと、
シャドーイングの際に音声に付いていくことが難しくなります。
なので、音読を何回も繰り返して、ある程度は発音に慣れておきましょう。
音読をする時に意識したいのが、「英文を理解しながら読む」ことです。
既に精読の段階で英文の内容は理解できているはずなので、
英文を読みながら、同時に読んでいる内容を頭でイメージするようにしましょう。
慣れないうちはゆっくり読む練習をすればいいです。
読みながら理解することに慣れてきたら、少しずつ読むスピードを速くします。
「速くする」というのは、実際の音声と同じぐらいのスピードを意識するということです。
早口で読む必要はないです。
英文を声に出して読みながら、同時に読んでいる内容を頭で理解する。
なるべく音声と同じスピードで読めるように音読を何度も練習しておく。
④シャドーイングをする
音読である程度読むことに慣れたら、今度はシャドーイングを練習します。
シャドーイングは、
英語の音声を聞きながら、聞こえてきた音を聞こえた通りに発音する練習方法のことです。
基本的にシャドーイングは音声のスクリプトを見ずに音だけ聞いて発音していきます。
つまり、「耳からの情報だけが頼り」というわけです。
もしもシャドーイング練習に慣れていなくて、
耳から聞いた音だけを頼りに音声の内容を発音していくことが難しければ、
慣れるまでは音声のスクリプトを見ながら練習してみてください。
何度も練習していれば慣れてくるはずなので、
ある程度慣れてきたらスクリプト無しで発音できるか挑戦してみましょう。
私はよくSpotifyを利用しています。
自動文字起こし機能が付いていてスクリプトが音声と同時に画面に表示されるので、リスニング学習にとても便利です。
シャドーイングは、自分の発音を改善する絶好の機会です。
一つ一つの単語の発音や単語と単語の音の繋がりを意識しながら、
ネイティブの発音やイントネーションを徹底的に真似てみてください。
ネイティブと同じように発音できるようになると、聞き取りが随分と楽になりますよ。
スクリプト無しで、音声だけを聞いて同じように発音していく。
ネイティブの発音やイントネーションを徹底して真似する。
+αのリスニング勉強法
リスニング練習に時間的余裕があったり、一言一句逃さずに完璧に聞けるようになりたい、
という方には次の練習方法もおすすめです。
余裕がある場合に・・・・
- ディクテーション練習
では、ディクテーションがどんな練習方法か解説していきましょう。
ディクテーション
ディクテーションとは、音声を書き取る勉強方法です。
やり方はいたってシンプル。聞いた英文を聞いた通りにひたすら書き取っていくだけです。
ディクテーションのメリットは、
自分が聞き取れている単語と聞き取れていない単語が可視化できる、という点です。
当たり前ですが、聞き取れていない単語は書き取ることができません。
スクリプトと自分が書き取った内容を比較した時に、
内容が違ったり音声で読まれていたはずの単語が書き取れていなければ、
聞き取りが正しくできていないということになります。
リスニングをしていると、「複数形の-s」や「前置詞」って案外聞き逃していたりします。
でも、何が聞けていて何が聞けていないのかは、目で見て確認することが難しいです。
そこでディクテーションをやって書き取りをしてみれば、
聞き取ることができていない単語や、聞き分けが苦手なスペルを文字で認識することができる、というわけです。
ただし!
個人的には、ディクテーションはリスニング練習で必須ではないと思っています。
理由は、ディクテーションが他の練習法に比べて時間がかかるからです。
1文書き取るのと1文話すのだったら、当然話す方がかかる時間は短いです。
1回書き取る練習をする間に、音読やシャドーイングを何度か練習することができます。
ディクテーションだけにリスニングの勉強時間の大半を費やすのはもったいないので、
勉強時間が限られている状況などでは、ディクテーション練習を無理にやる必要はないかなと思います。
聞き取りが苦手な音を把握しておきたい場合や勉強時間に余裕がある場合などは、
ディクテーションをぜひ試してみてください。
ディクテーション練習をすれば、聞き取れていない音を把握することができる。
まとめ
リスニングの勉強の仕方をご紹介しました。
勉強方法をまとめておくと、
- リスニング用の教材を用意する
- スクリプトを精読して文法や単語を理解しておく
- スクリプトを音読して発音に慣れておく
- シャドーイングを練習して音声と同じように話せるようにする
英語を聞き取れるようになるといろんなことが楽しめます。
外国人とコミュニケーションを取ったり、
通訳なしで海外を旅したり、
英語の映画やドラマを字幕無しで観たり、
・・・・などなど、できることがたくさん増えます!!
リスニング力は、5分とか1日だけの練習では上達しません。
少しずつ「聞く力」を養っていくことが大切です。
目標に向かってコツコツ練習していきましょう!
以上、リスニングの勉強方法でした!
ご紹介した内容が参考になれば幸いです。